泡のはたらき(機能)
泡は対象物を被覆して次のような効果を発揮します。
- 燃焼面の被覆による窒息効果
- 可燃性蒸気の蒸発抑制効果
- 燃料表面と炎との遮断効果
- 燃焼物自体と防護対象物の冷却効果
泡の作り方
消火用の泡は、水と泡消火薬剤を一定比率で混合した水溶液に空気を吸い込ませて作ります。
防護対象物の特性に応じて、適切な発泡器、泡消火薬剤の種類、混合比率、発泡倍率、発泡器などを選定します。
泡の倍率(発泡倍率)
倍率とは泡水溶液と生成された泡の体積比です。
- ◆低発泡(倍率20以下)
- ◆中発泡(倍率20を越え80未満)
- ◆高発泡(倍率80以上1000未満)
低発泡の泡は、流動性に優れ、主として可燃性液体の流出火災やタンク火災に用いられます。
中・高発泡の泡は、防護対象の表面を一気に被覆したり、防護対象の空間を埋め尽くして、消火や抑制するために用いられます。